不幸を食べる無敵のカミ様
神様紹介
老婆と捨て子と老猫と老猫に棲みつくシラミの夫婦、それらの不幸な魂から生まれたカミ様。世の不幸と闘うのは、その出自による恨みの強さからなのか?貧困救済という点では、松下悪魔くんと同テーマの物語ですが、より過激で、より皮肉にあふれています。性をテーマに掲げる話が多いのには時代性も感じます。思想に偏りを感じ、やり過ぎ、と苦笑してしまうのは、世の中が変わったからなのか、自分が世間に組み込まれてしまったからなのか?どっちかなあ。
制作過程
- 素材
下腹部は大百怪「サザエ鬼」、両足は同「かまいたち」、両手もナニかの妖怪からパーツどり。あとは、プラ板、プラ棒、エポパテです。 - 加工
腰から上はエポパテを捏ねて造形し、腹部はあえて凸凹になるよう削ったりしています。頭部の模様は、プラ板をそれらしく切って貼って整えて、です。目の部分は、ネイルアート用のラインストーンをはっつけてます。 - 塗装カラー絵を参考に黄色く、実体があるのかないのか不確かなので淡い色で仕上げました。
完成品
造形趣味は異形を作るのが一番楽しいですね。ストレス解消になりました。ありがとうございます、カミ様。
著名人を揶揄する話も多く、特に三島由紀夫のいじり方は入念で、水木先生のノリ具合が伺えます。その一つのエピソードでは、死神との絡みが発生しますが、このカミ様コンビはなかなか良い味をだしていて、もっと見たい組み合わせだったなあ。