2006年より、やのまんよりシリーズ展開された水木しげる監修の妖怪フィギュア。
各巻につき10体の妖怪が実体化され、水木しげる大先生の「目指すは百体ですかッ ナールホドッ!」のコメントが寄せられていましたが、残念ながら、シリーズは全七巻(+再録弾)で展開を終え、妖怪の実体化は70種までとなりました。
原型師の山口隆がプロデュースを務めたフィギュアは、約3センチの小ささに精巧な造形と美麗な彩色が施され、何より水木しげるの原画(世界)の再現度が素晴らしく、並べることで百鬼夜行を卓上で表現できます。コレクターの蒐集欲を抑えるのは難しい優れたシリーズで、今でも根強い人気があり、SNSでは再開を望むファンの声を目にします。
シリーズ内容
各弾でメジャー、マイナー入り混じった妖怪10種がラインナップされ、カラーバリエーションは、フルカラー版とブロンズ彩色の二種。当然ながらフルカラー版が重宝されています。
フィギュア本体とは別に、水木しげる先生の妖怪画に村上健司氏の解説が添えられた妖怪カード(妖怪札)と、デフォルメされた妖怪をモチーフにした消しゴムが付属します。妖怪札自体もコレクション性の高いもので並べるだけで楽しいです。
- シリーズ展開期間:2006年6月〜2009年1月
- 妖怪画・監修:水木しげる
- 解説:村上健司
- 原型プロデュース:山口隆
- 原型師:伊澤靖志、井田恒之、福元徳宝、山口隆
- メーカー:やのまん
ラインナップ
シークレットは高騰
各弾のナンバリング10のアイテムがシークレット扱いで、シークレットにはブロンズカラーは存在しません。また、No1〜9のアイテムの内、1種にバージョン違いのシークレット(亜種)が存在しました。シークレットはかなりのレアアソートだったようで、当時からプレ値で取引されていました。特に1巻のシークレットである目玉の親父は数万を超える価格で取引されています。
ゲゲゲファミリーの収録
また、各弾には、古くからの伝承や絵巻に見られる妖怪のほかに、水木しげる大先生オリジナルの妖怪、所謂ゲゲゲファミリーが目玉アイテムとして収録されていました。
再開を望む声が多い理由の一つには、このゲゲゲファミリーが未コンプリートであることがあげられます。鬼太郎、目玉親父、ねこ娘、砂かけお婆、子泣き爺、塗り壁がラインナップされるなかで、屈指の人気キャラであるねずみ男がラインナップされていません。おそらく、記念すべき100体目として計画していたのでしょう。その他にも、当然ラインナップされるべきである一反木綿や、水木造形の傑作 油すまし、定番妖怪の唐傘お化け、ヌッペポフあたり望む声が大きいと思います。コレクターの煩悶する声が聞こえてきますね。
妖怪好き、モンスター系フィギュアが好きな方、探してみるといかがでしょうか?
1個購入したら沼に陥りますので、そこは覚悟の上で。
補完録の取り組みについて
このブログでは、7巻で終了した大百怪を補完する制作を主に紹介しています。詳細は以下をご覧ください