千馬万怪堂 -大百怪補完録-

妖怪・異形フィギュアの改造・改修・造形記録

一反木綿 - 大百怪補完録002

ゲゲゲファミリーの機動力

一反木綿

一反木綿

妖怪紹介

その背に鬼太郎を載せた構図で描かれる事が多く、ただの長い布なのに、何故か格好良い。イケメン。
子供の頃、絵としても描きやすく、塗り壁、目玉親父と合わせて重宝していました。
また、そのスマートなルックスに反して、鹿児島妖怪であるが故の九州弁(博多弁?熊本弁?)で愛嬌も十分。ただの布なのにミリキあふれる妖怪です。

制作過程

一反木綿 制作工程

一反木綿 制作過程
  1. 素材
    大百怪「辻神」を利用します。写真はフルカラー版ですが、実際に利用したのはブロンズ版です。フルカラー版は価格的にもったいなくて利用できません。
  2. 加工
    ブロンズ彩色をペイントリムーバーで除去した上で、切込みを入れて形状を整え、レジン等で固定します。両手は一度切り落として再接続し、頭部はプラ板で整形の上でエポパテを盛り、両目部分を彫り込みます。
    サーフェーサーを塗布し、細部を整えて加工完了。
  3. 塗装
    ボディはつや消しホワイト、瞳部分はメタルブルーと、色数が少ないので塗装は楽でした。

完成品

一反木綿

大百怪 一反木綿

ねずみ男に続く一反木綿の完成で、ゲゲゲファミリーが揃いました!

ゲゲゲファミリー

一反木綿 別版

飛行版と坐像版

飛行版と坐像版

実は、この一反木綿の制作は2体目でした。最初に制作したものは、ややデフォルメ感の強いアニメ調なルックスとなったので再トライした次第です。1体目を坐像版、2体目が飛行版といったところでしょうか。

一反木綿

坐像版の制作過程

一反木綿 制作工程

一反木綿 制作過程
  1. 素材
    ねずみ男のボディに利用した死神と同じく、2002年ごろのプライズ品「ゲゲゲの鬼太郎キーチェーンフィギュア」を利用しています。
  2. 加工
    素材そのままだとやや小さい印象だったので、頭部をプラ板で延長し、目の位置もずらしました。頭部の先端は角度のある形状としたため、どちらかというとアニメに近い造形です。 手の表情に奥行きが見られなかったので、切断の上で位置調整し、また、もう少しボリュームがほしかったので、プラ版で尻尾(?)を延長しました。
  3. 塗装
    瞳部分の彫り込み箇所はシルバーに塗装の上で、レジンを流し込んで固めて、クリアブルー塗装。眼光ある感じにしたかったのですが、つや消しトップコートであまり目立ちませんね。