水木造形の傑作
妖怪紹介
昔、油すましに関するエピソードとして、古くから描かれてきた姿形と思い込んだ模型メーカーによる著作権侵害での立体化があり、水木しげる造形の完成度を物語るというものを、何かで読みましたが、納得のたたずまい。最も好きな妖怪の一人で、何故に大百怪でラインナップされなかったのか?の筆頭ですね。
制作過程
- 素材
2002年ごろのプライズ品「ゲゲゲの鬼太郎キーチェーンフィギュア」を利用。同シリーズは大百怪と同じサイズ感とデフォルメ具合が強いものの秀逸な造形で、この補完録の取り組みにおいて何体かで利用しています。 - 加工
素体の造形がそもそも良い出来ですが、手足のデフォルメ感が強いので、差替えます。足は大百怪あまめはぎから、杖持ちの右手は子泣き爺から、左手は死神から、それぞれレジン複製の上で接合。杖はエポパテで少し延長。
また、頭部には、薄めたラッカーパテを塗布しざらつきを表現しました。 - 塗装
悩みましたが、暗めのトーンで闇夜に潜んでいる不気味さをイメージしました。
完成品
小豆洗いと並べたい妖怪ですね。なんじゃもんじゃコンビ。