千馬万怪堂 -大百怪補完録-

妖怪・異形フィギュアの改造・改修・造形記録

大海獣(ゼオクロノドン) - 大百怪補完録070

山田は英雄としてむかえられ ぼくは爆弾でむかえられるとは

ゼウグロドン

大海獣(ゼオクロノドン)

妖怪紹介

南方妖怪シリーズ10体目は、鬼太郎の名エピソード「大怪獣」からゼオクロノドン(貸本版ではゼウグロドン)です。厳密には妖怪ではないかもしれませんが、原作の設定上はニューギニアで鯨神と崇められ、4期アニメで映画化された際は、南方妖怪チンポやアカマタらと共に登場します。

制作過程

ゼウグロドン 制作工程

大海獣(ゼオクロノドン) 製作工程
  1. 素材
    素体は消しゴムフィギュアを利用。4期アニメ放映時のアイテムで、アカマタと椰子落としでも素体として利用しました。映画版として扱われたからこその立体化ですね。良かった
  2. 加工
    出来の良いフィギュアですが、消しゴムなので、どうしても手足が丸い形状となっていまうので、切り落とした上で再加工。手足のベースは大百怪「一本だたら」の手足をレジン複製したものをとりつけました。
  3. 塗装
    4期アニメのカラーリングを参考にしました。ただし、瞳の色は白目のあしらいとしています。

完成品

大百怪 ゼウグロドン

大百怪 大海獣(ゼオクロノドン)

アカマタと椰子落としとゼウグロドン

消しゴムフィギュアをベースにした3体

大海獣は、貸本時代から描かれるエピソードですが、貸本板と少年誌掲載版とでは受ける印象が大きく異なりますね。貸本「ないしょの話」では鬼太郎は表だった活躍はなく天才少年山田真吾の受難と彼の無事を祈る親祈りがテーマとして描かれます。対して少年誌に掲載された「大海獣」では、受難は鬼太郎に降り掛かり、怪物になってしまったモノの哀しみを中心に、都心での大怪獣バトルを描くエンタメ大作へと昇華します。 どちらもオモチロいのですが、個人的な思い出としては、3期アニメでこのエピソードを経験し、怪物化する鬼太郎の苦しみと哀しみが強く記憶に残っています。

墓場鬼太郎とゼウグロドン

墓場鬼太郎とゼオクロノドン