三千年前の青春がよみがえったような気がする
妖怪紹介
「血戦小笠原」のボス妖怪。吸血鬼ドラキュラからは叔母として慕われています。
血戦小笠原では複数の吸血妖怪が登場するものの、そのいずれもがゲゲゲ一家に軽くあしらわれます。その中で唯一善戦するのが、この吸血樹で、鬼太郎達を窮地に追いつめます。結局は、博識な目玉親父に弱点を暴かれて、あっけなくやられてしまうのですが、一時的にせよ鬼太郎達の顔を青ざめさせたのは流石、といったところでしょうか。
制作過程
- 素材
枝と幹部分はレジン液とプラ棒とエポパテ。目玉部分はプラ板、アルミ箔、レジン液です。 - 加工
程よい大きさに膨らました水風船の上にレジン液を塗って樹木部分を造形します。形状を固定するために水風船は凍らせてから作業をしました。
樹木部分の造形を終えたら、水風船は割って取り除きます。残った樹木部分に、トゲトゲや幹部分をプラ棒、プラ板で加えます。
幹と根っこの部分は、プラ棒を熱して良い感じに絡めた上で、プラ板とエポパテで形状を整えます。
目玉部分は、円形に切り抜いたプラ板にアルミ箔を貼って、その上からレジン液を盛ります。目玉状に盛り上がった形状に硬化させます。その上で、目の周囲の枝(目蓋にあたる部分)をエポパテで盛り付けます。 目玉部分と樹木部分の結合は塗装後に行いました。 - 塗装
樹木部分は赤黒く、目玉はクリアイエローで塗装。樹木部分は、艶消しスプレーで仕上げたのですが、目玉をギラギラと光る感じにしたくて、次の手順で仕上げました。- 目玉のクリアイエローと樹木部分の塗装
- 目玉部分のマスキング
- 樹木部分と目玉部分を結合
- 結合部分の塗装
- 艶消しスプレーの塗布
- マスキングの撤去
完成品
小笠原の吸血妖怪にトライする上で、このボスキャラは避けては通れない存在で、その特徴的なシルエットをどのように造形したものか悩みました。水風船にレジンを塗っての造形が上手くいったときには嬉しかったなあ。
赤く暗い樹木部分に比して、怪しく光る目玉を再現できたのは、仮面ライダーの食玩で培った技術です。仮面ライダーの複眼を再現する上で、アルミにレジンを塗布してクリアカラー塗装という作業に取り組んでいました。 おかげで満足のいく造形となりました。
#バーニングフォーム
— yokai1999 (@barou_1999) 2019年11月10日
超絶筋肉なルックスはアギトで一番好きなフォーム。うまく出来て良かった。歴代ライダーの中間形態が最終形態よりもアグレッシブなものが多いのは、アギトが原点の伝統だと思っています。最高!#掌動 #ニチアサフィギュア改造部 #仮面ライダーアギト pic.twitter.com/bIjyMPvCwC
ゲゲゲの鬼太郎 #小笠原血戦 は良いぞ。
— yokai1999 (@barou_1999) 2022年10月23日
ゲゲゲ一家の無双ぶりが遺憾なく発揮されるエピソードで、特にシニア層(親父、爺、婆)のハッスル具合は凄まじく、同じく海外妖怪勢を相手にした悲惨な「妖怪大戦争」の鬱憤を晴らすかのようで、叩きのめされた吸血妖怪軍団に同情しますね。はい。 pic.twitter.com/BmmJ4pLjci