怪物フランケン
妖怪紹介
西洋妖怪四人目は、フランケンシュタイン。妖怪大戦争におけるバックベアードの手下四人衆のなかでは、早々に倒されます。貸本墓場鬼太郎時代から描かれる古参妖怪なのですが、ルックスのインパクト故か、どのエピソードでも出オチ的扱いで、余り活躍の場はありません。
1931年の古典映画「フランケンシュタイン」そのままなルックスで、特徴的な容姿が描きやすかったんでしょうね。造形する上でも、参考にしたのは水木作品ではなく、古典映画のビジュアルのほうです。
制作過程
- 素材
身体部分は大百怪「あまめはぎ」を利用しています。
頭部はプラ板、エポパテです。 - 加工
身体部分は、ベースの「あまめはぎ」の手足を延長し、エポパテでスーツ姿造形。頭部はエポパテによるフルスクラッチですが、難しくて何度も微調整を繰り返し、なんとか形にすることができました。やや頭でっかちな感がありますが、巨大さを表現したくて、かなりノッポな体型です。 - 塗装
顔色はダークなグリーンです。最初、死人の肌色にしようかと思いましたがドラキと被るので、変えました。西洋妖怪は全体的にモノトーンですが、集団で並べた際にモノトーンでありつつも多彩な感じにしたかったので集団で並べた際の色合いをイメージしながら塗装しました。
完成品
目立った活躍は無いのですが、愛嬌のある顔だということと、いるだけで怪異を表せるので、漫画的には使い勝手の良い妖怪なのかもしれませんね。