シャンペイ!
キャラクター紹介
カッパの三平におけるマスコット的存在。寂しがりやで、意地っ張りで、純真な愛されキャラです。
「河童の三平」のエピソードには大別して3種のお話があります。
一つは、河原三平の家族にまつわるエピソードで、別れをテーマにしたものではあるものの、死神とのコミカルな交渉と攻防が絡んだ絶妙なバランス展開が続く、貸本時代に確立された物語の縦軸です。
もう一つは、少年サンデー掲載時に追加された「ストトンノトス大王7つの秘宝」譚。少年誌らしい、妖怪とのバトルを描いた冒険譚です。
そしてもう一つが、三平とカン平とタヌキの3人組の山奥での妖怪との遭遇トラブルが描かれた短編エピソード群です。主に少年誌「ぼくら」連載時に追加されたもので、個人的には、この3つめに該当するエピソードの仲良し3人組の子供らしいワイワイ感が非常に好ましく、とても大好きな話ばかり。山田版悪魔くんにおける少年たちのワイワイ感と通じるものがあり、ちょうど同時期(1966年)に描かれたもので、画風としてもこの時代の作品が素晴らしく、水木先生の黄金期と思っています。
制作過程
- 素材
大百怪「竹切り狸」を利用しています。 - 加工
胴体と脚部を短小化し、頭部もやや削っています。瞳は新たにプラ板で加工。尻尾は角度をつけて接続し直しています。股間のイチモツを残したのはこだわりポイントです。 - 塗装
白と黒でシンプルに
完成品
タヌキは原作でも色々なテイストでの描写があり、太っちょなシルエットなものもあれば、細身で小柄なものもあり、漫画の表紙絵で利用されているカラー絵では二頭身で可愛いらしく、近年のグッズ展開ではそうした可愛いものがセレクトされていますね。あまり可愛らしすぎないのが好みなので、制作時はそこらへんのバランスを意識して取り組みました。
#水木作品のマスコット
— yokai1999 (@barou_1999) 2022年2月6日
水木しげる三大作品のマスコットキャラを大百怪サイズで並べることができるのが、我が家のちょっとした自慢です。親父は兎も角、百目と狸の可愛さには通じるものを感じます。見た目ではなく、キャラクター的に。 pic.twitter.com/R8H0WB6Bx9