いろいろ人間離れした少年
キャラクター紹介
テレビの世界に自由に出入りできる、今も昔も誰もが望む夢の能力を身につけた少年。子供らしからぬ言動を見せますが、その家庭環境は意外と複雑そうで、足長おじさん的取り組みも自身の境遇ゆえなのかな、なんて思います。
この短編は、水木大先生の少年誌デビュー作にして講談社児童まんが賞受賞の出世作。この作品執筆時の、水木大先生の入魂ぶりは「ゲゲゲの女房」でも印象的なエピソードとして描かれていましたね。 少年誌で「ウケる」ために入魂で描かれたこの作品は、奇妙でありつつも、可愛らしいさと夢のある物語です。そこに「切なさ」を感じられるが水木節ですね。
制作過程
- 素材
テレビはプラ板とプラ棒。
テレビくん自体は、大百怪「鬼太郎」から頭部と胴体をレジン複製し、両手は大百怪「呼子」を利用。 - 加工
テレビを造形した上で、テレビくん本体のバランスを図って制作。 - 塗装
服の色は、いくつかあるカラー絵を参考にしました。
完成品
この作品が無くても、水木作品は世に認められていただろうとは思いますが、この作品発表後に少年誌連載や映像化が進んだのは確かなことで、アニメ化がなければ自分も水木作品に触れていなかったかもしれず、やはり水木史においてターニングポイントとなる重要な名作です。