とうとう一人ぼっちになってしまった
キャラクター紹介
水木しげるを代表する三大少年漫画の一つ。コアなフアンが多いのは、「別れ」という暗く重たいテーマを縦軸に、山奥に暮らす少年と妖怪と動物たちによる穏やかな日常を横軸に描かれた空気感が他では味わえないものだからでしょう。その空気は貸本版の時点ですでに完成度が高く読み応えがありますが、少年漫画版では、少年誌に活動の場を写しプロダクション制の元で描かれた精緻な背景描写とユルユルしたキャラクター描写が、その独特な空気感の完成度を高めます。いい作品だなあ。
制作過程
- 素材
頭部は、三平に先行して制作した かん平をレジン複製したものを利用。なお、かん平は補完録のNo32で紹介しています。
ボディは他の少年キャラと同様に大百怪鬼太郎を複製したものを利用。 - 加工
かん平の頭部から皿部分をエポパテで埋めて整髪。ボディはチャンチャンコ部分を削って整形。下駄は脱がせて裸足としています。 - 塗装
紺色の服に、自然の元で生きる血色の良い少年の色合いとしています。仕上げはツヤ消しスプレーを塗布しています。
完成品
#大百怪 水木三大作品の主人公を並べる。
— yokai1999 (@barou_1999) 2022年1月27日
悪魔くんポジションに誰を選ぶかで、その人の嗜好や世代がかいまみえる気がします。
自分は悩んだ末に山田真吾を・・イヤ、やはり千年王国版・・イヤ、埋れ木・・イヤ、やはり元祖貸本・・#鬼太郎 #悪魔くん #河童の三平 pic.twitter.com/hKDiegVfGH
河原三平は、鬼太郎や悪魔くんと異なり、貸本の時点で完成された姿形です。もっとも貸本版初期では、河童然とした顔ですが。
水木作品ではおなじみの「死神」は大百怪にもラインナップされていましたが、やはり、この死神の横には三平を並べたいよね。
2020年には京極夏彦脚本による舞台化がされましたが、そこでも死神と三平との関係は味のあるものでした。
今日は舞台 #河童の三平 へ。親の趣味に子どもを連れて行くのはエゴかな?と思いましたが、楽しんでいて良かった。娘はカン平の可愛いさに魅了され、小5の息子は、原作もこの展開なの?家にある?と興味を惹かれたようで嬉しかった。死神も狸もお爺さんも、みんな魅力的でした!#円こどもステージ pic.twitter.com/mZSt7lCANf
— yokai1999 (@barou_1999) 2021年12月25日