人間なんかどうなったっていいじゃねぇか
妖怪紹介
西洋妖怪軍団、最初の一人は、やはりこの男。愛称ドラキ。ゲゲゲの鬼太郎「妖怪戦争」を始め数多くのエピソードに登場します。鬼太郎作品に限らず、世間一般的にも西洋モンスターの代表格ですね。
水木先生の描く西洋妖怪は、古典映画のヴィジュアルをベースにしていることが多く、ドラキュラに関しては「魔人ドラキュラ」のルゴシ・ベーラを参考にしているのだと思いますが、鬼太郎で描かれるその容姿は、徐々に水木テイストが強く現れ、中年男性のたるんだ顔つきをするようになります。
オッサン顔には、あまり造形的に惹かれなかったので、水木テイストは意識せずに造形しました。
制作過程
- 素材
頭部は大百怪「ひょうすべ」。ボディは、建築模型用人形です。 - 加工
頭部は、輪郭を削った後、眉間や鼻部分にエポパテを盛って整えています。頭髪とマントはエポパテを盛りました。マントの形状はコウモリの翼のようなシルエットを意識しています。 - 塗装
ヴァンパイアらしく、顔色は悪く、唇の血色は良く、服装は漆黒な感じに仕上げました。
完成品
今回の制作においては、参考にしていませんが、ゲゲゲの鬼太郎「世界旅行」編のドラキは、片目の眼帯姿で、その性格は、陰気で粘着質な執念タイプ。鬼太郎一味に敗北を重ねながらも、雪辱の闘志を燃やす姿が印象的です。意外に部下からの信頼も厚そうなボスキャラで、なかなかにミリキあるキャラでした。
バックベアードの手下としてのみ認識している方がいるようでしたら、是非、その他の登場エピソードも味わってみて下さい。