千馬万怪堂 -大百怪補完録-

妖怪・異形フィギュアの改造・改修・造形記録

悪魔メフィスト - 大百怪補完録022

ぼく悪い政治家みたいに人のこと考えないの

悪魔メフィスト

悪魔メフィスト

キャラクター紹介

悪魔くんといえば、この人物。黒のスーツに黒いマントをひるがえし、ステッキとシルクハットが瀟洒な厳つい顔した紳士姿の悪魔。扱う魔力は、絶対零度!に細胞分裂!、角電気!と見た目も派手な強力なものばかり、なのにどこか抜けていて、甘いものと美女に弱いお人好しの身も心もイケメン悪魔です。
登場時、金を持たないダゴバに対しては無慈悲に細胞分裂の魔力を放ったのに対し、悪魔くんの出世払い提案は容易に受け入れるというのが人柄を物語っていますね。最後はあっさりと悪魔くんと袂を分かちますが、きっと、あの後もなんやかんや悪魔くんからのヘルプがあれば応えていることでしょう。

制作過程

メフィスト 制作工程

メフィスト 製作工程
  1. 素材
    身体部分は、悪魔くんキャラの制作には欠かせない建築模型用人形1/50スケールを利用し、頭部とステッキを持つ左手は大百怪「豆腐小僧」からパーツをレジン複製しました。
    豆富小僧は大百怪第一巻に収録されています。

  2. 加工
    頭部には角と頭髪と顎、高い鼻を追加加工。豆富小僧の面影は皆無です。
    マントはプラ板でシルエットを整えた後にエポパテで整形しています。
    ステッキは直径1mmのプラ棒。シルクハットはお湯プラを角に被せた上で、エポパテで覆い加工しています。うまくいきました。
  3. 塗装
    肌の色は、人外っぽく、でも、ゾンビのような死人カラーではなく、病人のような顔色でもないものを意識しました。

完成品

大百怪 悪魔メフィスト

大百怪 悪魔メフィスト

シンボルのシルクハットは是非とも着脱式にしたかったので、上手くいき、とても満足しています。

悪魔くんとメフィスト

悪魔くんとメフィスト

#12で紹介したヤモリビトよりも、メフィストのほうが先に制作したもので、ヤモリビトの頭部はこのメフィストから複製しています。
ただ、造形として違いを出したかったので、ヤモリビトは角なしの「千年王国」スタイルとし、表情も厳ついメフィストに対して困惑の表情としました。