実は何もできないのだ
キャラクター紹介
ファウスト博士の協力を得て、ようやく召喚に成功した悪魔。(貸本版本編では名前の無いただの「悪魔」でしたが、その後の「悪魔くん 世紀末大戦」でロソンの名を得ました。) 命尽き果てようとするファウスト博士は、悪魔召喚の成功が理想郷の実現に不可欠であることを語った上で、悪魔との交渉に不可欠なソロモンの笛を悪魔くんに授けます。
そんなドラマが展開された後に、満を持して登場した悪魔。否が応でもその悪魔の活躍、偉大な魔力に期待値が高まりますが、現れたのは只のペテン師だったというオチは最高です。全く動じることのない悪魔くんと、無から生命を呼び出す事象そのものに恐れるヤモリビト佐藤。ここから一気に物語はクライマックスを迎えます。
制作過程
- 素材
頭部は大百怪 セコから、ボディはヤモリビト、蛙男同様に建築模型用人形を利用しています。建築模型用人形は、スーツ姿の成人男性体素体として重宝しますね。 - 加工
無力であることを告白するシーンでのあのペテン師っぽいポーズを再現したく、片手はポケットに、片手は大百怪の別の妖怪(何だったか忘れた)からレジン複製したものを利用します。 - 塗装
スーツはイカサマ師らしく白に。色白で、瞳は人外っぽい光を宿した感じとしました。
完成品
「ところが人間にできることしか出来ないのだ」
堂々と無力であることを告白するシーンを再現してみました。
自分の子供がこんな怪しい大人を引き連れていたら絶望しかありません。松下社長の気持ちが痛いほどよくわかります。